夢を育てる卵のペンダント
こんにちは!
BottegaRuanの西村です。
世界は今大変なことになっております。オリンピックどころではないです。
コロナウィルスの影響がヨーロッパで広がり、留学していた身としては心配になります。
少しでも早く収束してくれるように祈るばかりです。
自分がやっていることの意味を見失いガチな世の中ですが、制作で誰かを豊かにしたいと思い、色々作っている自分。それを信じて今日も制作です。
さて、今回は卵のペンダントトップを作りました。
中にメッセージを入れるようにして、自分だけの想いを育てる。
そんなイメージで成長の唐草と生命の源の卵を合わせました。
上がYouTubeの動画です。
卵は大事な命を守る存在で、そこに成長の唐草を透かし彫りにして、大事なものが育つように。というのがコンセプトです。
今回は僕は願いを入れることにしました。
当初は違う言葉を考えていましたが、今はこれかな。ということで

そして中に潜ませて、、、

完成となります。メッセージは持ち主の方のお好きな言葉で。成長するものを書くのがいいかもしれません。

ここから下はYouTube動画の補足、裏話です。
技術的な所や撮影のこと、苦労したことなど書きます。動画を観て、補足的にここから下を見ると情報が増えるかもしれません。
動画中、最初はワックスで作業しています。
塊から切り出してます。グリーンワックスで硬いです。彫金用の原型用ワックスとして売っています。

リューターにセットして固定して、卵を削り出しました。
(詳しくは動画をみてね!)
そして地道に模様を彫ります。。。ひたすら彫ります。。。

そして裏をくり抜いて透かしていきます。
終わりに近づくにつれて折れないように注意です。

透かしが終わって鋳造へ。
結構な時間をかけてしまいました。

鋳造後。ロストワックス技法とググると出てくるかも。
とにかくワックスを金属にする工程です。
僕は出来ないので東京の業者さんにお願いしています。
酸化膜を取る薬品に漬けているのでシルバーが白くなっています。

湯口というバリがついていますので取ります。

蝶番を付けます。ぴったり合わすのが大変ですが、ゆっくり落ち着いてやれば大丈夫。
焦るとダメです。

溶接たくさんです。ロウ材は2分、3分、5分、早を持っています。2と5をよく使います。

石留めについて書きます。
この動画では1,5mmと2mmのジルコニアを留めています。
最初に1mmのドリルで穴を空けます。

下穴を空けたら先が丸いフレーザーで穴を広げます。
2mmと1.5mmの穴にします。

この場合は3連の石留めなので、まず石座の穴と穴の間にある壁を彫ります。
この溝によって爪が倒れやすくなります。

次に穴と穴の間にある金属を爪の形にします。次の画像を見ると爪になってきてるのでわかりやすいかも。。

次に両端の三角に残った金属にも爪を作ります。
彫りを終えて石を入れる前に0.1mm大きいフレーザーで石座を広げると、石がピタッと入ります。この場合は2.1mmと1.6mmです。リューターを使わずにてで広げてます。

爪を倒します。ここに来たときに最初の溝ほり(3つ前の画像)が浅かったり、爪の形作りが出来てないとと倒れづらいです。

ナナコという道具で倒した爪を丸くします。
石を割らないように注意です。

ヘラで磨いて細かいところを光らせてます。

・・・・とまぁこんな感じで石留めは終わりです。
これを必要な箇所に施していきます。
どんな止め方にしようか、デザインに合わせて変えたりすることでだいぶ雰囲気は変わります。
この後磨いてパーツを合わせてロケットにして終了です。

今回は大雑把ですが技術的なことはこの辺にしときます。需要があればもっと詳しく書くかもしれません。
とにかく2つサンプルを作って、失敗して、3つ目で完成した卵のペントップ。
達成感がすごいです。
動画作ると今まで以上に作ったものに対しての愛着が湧いてきます。
自分の作ったものがウェブに残るっていうのもなんだか面白くて、ハマっています。
制作と映像、ブログ、サイト運営、バランスがまだまだ取れていませんが自由に楽しんでいきます。
最後に。。。

早く平穏な日常が帰ってきますように。
BottegaRuan 西村